目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
鰡の群鰡の群押しひたのぼる 国分寺市 越前 春生
河口近辺の水中、水が澄んできている。群れをなしている鰡(ぼら)が、別の群れを押すようにして、上流へときらめきつつ進んでいく。 【 小澤 實 選 】
河口近辺の水中、水が澄んできている。群れをなしている鰡(ぼら)が、別の群れを押すようにして、上流へときらめきつつ進んでいく。 【 小澤 實 選 】
ねむれねば眠らぬもよし窓あけてしんしんと野の虫しぐれ聞く
さいたま市 下重 光子
こういう心境になられるのも、年月を重ねた心の修練があるからだろう。その心境を大切にして、表現を深めて下さい。 【 岡野 弘彦 選 】
さいたま市 下重 光子
こういう心境になられるのも、年月を重ねた心の修練があるからだろう。その心境を大切にして、表現を深めて下さい。 【 岡野 弘彦 選 】
青ススメ黄色はチュウイ赤トマト 信号を待つ児のひとりごと
高崎市 門倉 まさる
子どもの言葉は、ほんとうにユニークで微笑(ほほえ)ましい。 感想を加えたり、 小細工をしたりせず、そのまま写しとる手法が合っている。 【 俵 万智 選 】
高崎市 門倉 まさる
子どもの言葉は、ほんとうにユニークで微笑(ほほえ)ましい。 感想を加えたり、 小細工をしたりせず、そのまま写しとる手法が合っている。 【 俵 万智 選 】
まな板を汚しに汚して仕上げたる父のさんまのお刺身旨し
いわき市 藤田 愛子
不器用なお父さんが、娘のために大奮闘。 「汚しに汚して」という、あまりおいしくなさそうな表現が、必死さを伝えてリアルだ。 【 俵 万智 選 】
いわき市 藤田 愛子
不器用なお父さんが、娘のために大奮闘。 「汚しに汚して」という、あまりおいしくなさそうな表現が、必死さを伝えてリアルだ。 【 俵 万智 選 】
いちにちめけいかくどおりなつやすみ
長野県 信州大学教育学部付属松本小学校1年 水谷 俊介
夏休みの計画を立てても、実際(じっさい)に計画通りにいくかどうかは、本人の心がけしだい。 この作者、 とりあえず1日目は計画通りだったとほっとしているわけですが、さて、2日目、3日目はどうだったのでしょうね。 計画通りにいかないのもまた楽しいものです。 【 ’14.07.19 KODOMO俳句 高柳 克弘 選 】
長野県 信州大学教育学部付属松本小学校1年 水谷 俊介
夏休みの計画を立てても、実際(じっさい)に計画通りにいくかどうかは、本人の心がけしだい。 この作者、 とりあえず1日目は計画通りだったとほっとしているわけですが、さて、2日目、3日目はどうだったのでしょうね。 計画通りにいかないのもまた楽しいものです。 【 ’14.07.19 KODOMO俳句 高柳 克弘 選 】
そして親になりゆく二人空高し 須坂市 岩越 正剛
ちゃんと結婚生活が営めるだろうか。そんな心配をよそに、子が生まれれば、自然と親になってゆく二人。万感のこもる「そして」に、俳句の省略の妙を思う。
【 正木 ゆう子 選 】
ちゃんと結婚生活が営めるだろうか。そんな心配をよそに、子が生まれれば、自然と親になってゆく二人。万感のこもる「そして」に、俳句の省略の妙を思う。
【 正木 ゆう子 選 】
カラス語のとび交ふ秋の夕焼(ゆやけ)空 久喜市 深沢 ふさ江
飛び交っているのは、鴉(からす)の鳴き声ではなくて、「カラス語」であるというのだ。秋の夕焼け空を巣へ帰ろうとしている鴉が、会話をしていると聞き取っている訳だ。
【 小澤 實 選 】
飛び交っているのは、鴉(からす)の鳴き声ではなくて、「カラス語」であるというのだ。秋の夕焼け空を巣へ帰ろうとしている鴉が、会話をしていると聞き取っている訳だ。
【 小澤 實 選 】
送り火の火付きの悪き親不孝 大阪市 久保 達也
送り火を焚(た)くのに、苧殻(おがら)にうまく火が付かない。 そんなことさえ、昔の親不孝のせいかと思ってしまう。 微笑(ほほえ)ましく、共感を呼ぶ。
【 正木 ゆう子 選 】
送り火を焚(た)くのに、苧殻(おがら)にうまく火が付かない。 そんなことさえ、昔の親不孝のせいかと思ってしまう。 微笑(ほほえ)ましく、共感を呼ぶ。
【 正木 ゆう子 選 】
竿灯や年齢不詳元気元気 別府市 河野 靖朗
竿灯(かんとう)は、秋田の七夕の灯籠送りの行事。 縦横の竹に幾つもの提灯(ちょうちん)を下げた竿灯を肩や顎で支えて練り歩く。その担い手に対する応援が「元気」の重奏によく出ている。 【 宇多 喜代子 選 】
竿灯(かんとう)は、秋田の七夕の灯籠送りの行事。 縦横の竹に幾つもの提灯(ちょうちん)を下げた竿灯を肩や顎で支えて練り歩く。その担い手に対する応援が「元気」の重奏によく出ている。 【 宇多 喜代子 選 】
飽食を詫びて存(ながら)ふ敗戦日 和歌山市 山下 多喜子
数百万人の犠牲の上に築かれた平和な世に飽食して生き永らえた自分を死者たちに詫びて敗戦日を迎える。戦死より餓死した兵の方が多かったとのこと。
【 矢島 渚男 選 】
数百万人の犠牲の上に築かれた平和な世に飽食して生き永らえた自分を死者たちに詫びて敗戦日を迎える。戦死より餓死した兵の方が多かったとのこと。
【 矢島 渚男 選 】