目についた記事を、その時々に書き込むつもりです。
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  心にもゆとりの少し生まれいでほんとの子育て猫にする日々
                         前橋市  久保田 桂子

子育てのときにはなかった心の余裕。反省点を生かしつつ、今は猫を育てている。「ほんとの子育て」に重みが感じられる。             【 栗木 京子 選 】


  メールではだめなものらが集まって連れられてゆく郵便ポスト
                          東京都  武藤 義哉

メール全盛の時代。手紙や葉書(はがき)は、メールでは済まされないという特別な意味を帯びるようになった。 どことなく寂しげなのは、少数派だからだろうか。 
                                     【 俵  万智 選 】


   十月といふまつさらなノートかな   登別市  松木  秀

新しいノートを開くように、10月が始まる。 それは他の月にも言えること。 しかし、まっさらなノートの喩(たと)えは10月にこそふさわしい気がする。さらっとした空気のせいか。                               【 正木 ゆう子 選 】


   炊くといふ返事ばかりの栗御飯   橿原市  堀江 重臣 

リクエストしているのに、一向に出てこない栗ご飯。主婦にしてみれば、程よい栗が手に入らないのである。もう少しお待ちください。        【 正木 ゆう子 選 】


  結婚をしない生き方する娘を羨ましいと思う時あり
                       松戸市  中林 静江

母親の複雑な心理を正直に歌っている。早く結婚してほしいと願うが、一面、独身を貫く娘がうらやましくもある。父親にはついにわからぬ、女同士のこころの内。 
                                     【 小池  光 選 】


   月今宵昔話に団子刺し   横浜市  高田 たけし

「団子刺し」は、子供たちが他家の月見団子を盗んで回るという風習であるが、 今はもう、 昔話になってしまっている。 現代ではお月様に団子を供える家も少なくなった。                                【 矢島 渚男 選 】


  写しては諳(そら)んじ燈火親しめり   足利市  長  芳男

たとえば般若信経。同じようにして私も覚えた。はじめは無理と思ったが、案外覚えられる。秋の夜長に丁度いいかもしれない。【 正木 ゆう子 選 】


   装(よそ)ふてふ語の美しき栗ご飯  能代市 小田嶌 恭葉

ご飯をよそう、という言葉は美しい。音もふっくらして美味(おい)しそうだし、いかにも容(かたち)よく盛り付ける印象。心がこもっているのだ。 
                                【 正木ゆう子 選 】

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新米やよそふと云う語美しき   横浜市  西村 正子

漢字で書けば、「装う」。ご飯を「つぐ」とも言うけれど、濁点が入らないぶん、「よそう」は確かに美しい。新米であれば、なおのこと。
                          【 08.11.11 正木ゆう子 選 】

      同じ選者の作品なので、盗作の疑いは無いのでしょうが・・・。 


   踏まれたる邪鬼も国宝昼の虫   枚方市  加藤  賢

天部に踏まれている邪鬼もたしかに国宝の一部分になる。踏んでいる天部と併せて、人間の善悪両面を表現しているともいえる。昼の虫が鳴いているから、堂内だろうか。                                【 小澤  實 選 】


【 正木 ゆう子 選 】
   秋分や尾崎豊の何回忌   成田市  石橋  渡 


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